歯茎について

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歯茎の位置、かたち

歯の並び方が良くなかったり、位置異常の歯があったりすると 歯茎の位置やかたちも不揃いになりやすいようです。
また、病的な要因(歯周病、咬合性外傷など)によるものも考えられます。

 
周囲の歯に比べて歯冠部の萌出が不十分で歯茎の位置が低い(歯冠の長さが短く見える)場合や、綺麗な楕円状をしてない場合などの、歯茎の形態修正も、ほとんどの場合レーザーで解消できます。
歯茎の位置やかたちを整えてこそ審美治療の完成度も高くなるといっても過言ではないでしょう。

 
 

赤く腫れた歯茎

歯茎が赤~赤紫色で歯ブラシなどの少しの刺激で出血するようなケースでは、清掃不良による炎症であることが多々あります。
とくに歯の周囲が数ミリの幅で赤くなってたり、歯と歯のあいだの三角形の部分(歯間乳頭)が赤く腫れているような場合などは、炎症によるものが大半です。
 
歯茎の炎症でそれが重度の場合は、投薬も含めた消炎療法を必要としますが、軽度の場合は、正しいブラッシング法をマスターし、歯石除去などの処置を受けるだけで1~2週間でひきしまった歯茎になります。
 
レーザーでの色素除去が必要なケースでも炎症による腫れや出血を伴う場合は術前に消炎処置を受けるのがベターです。

 
 

さし歯のまわりの着色

過去に装着したさし歯の周辺の歯茎が青紫色~黒褐色に着色してくることがあります。
 
さし歯などの冠に使用する金属は多様なものがあり、一般の診療ではほとんど卑金属が使用されているのが現状(貴金属の合金でも、その濃度が低い)のようです。
卑金属は、唾液や飲食物にさらされて少しずつ腐食し、金属イオンなどのかたちで溶出してきて歯茎の組織中に沈着し、その結果、歯茎に部分的な濃い着色を生じさせます。
また冠の下の金属の土台(メタルコア)の影響であることもしばしばです。
 
こういうケースは、まず原因となる冠などを除去し、歯茎の着色部をレーザーで治療しますが、かなり深部まで達している場合が多いので、そのときは数回に分けてレーザー治療を行います。
 
メタルコアや冠の色がすけて黒ずんで見える場合は冠などのリメイクだけで解消することもあります。
体質的に金属由来の色素が沈着しやすい人の場合は、貴金属濃度の高い合金を使用するか、ポーセレンジャケット冠などの金属を使わない補綴物を装着するのが良いでしょう。

 
 


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