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ポイント解説審美性を備えた義歯

point-1審美義歯について

 歯の欠損数が多くて 義歯による 咬合の回復・審美性の回復が必要なケースもあります。
その際、'入れ歯と気付かれない義歯'つまり審美性を備えた義歯は、さまざまな義歯が現れては廃れてきましたが これらの特殊義歯はその大部分のものに、アタッチメントとよばれる装置(歯冠や歯根と義歯を維持・連結するための装置)が使われていますが それぞれに一長一短があり、各症例や患者サイドの要望に合わせての義歯装置の選択が重要な課題ともいえます。
ここでは いくつかの具体的な例とその特徴をあげることにします。


point-2コーヌスデンチャー

コーヌス(コーン、円錐形の意)の形態的特徴と貴金属の物性的特徴を利用した装置。
紙コップを二つ重ね合わせた状況を思い浮かべてみて下さい。貴金属で作ったコーヌスクローネ(円錐状の冠)を支台となる歯に被せ、もう一方の冠を義歯に組み込んで着脱可能な状態で、形状の特性と貴金属の物性的特徴(粘性・展性)を生かした装置・・・・これを数ヶ所に用いることが多い・・・・で義歯の維持・安定を計ったものです。

義歯のサイズも小さく出来、審美性の面でも優れていますが、支台の選択・設定や義歯の設計などが正しくされていないと支台となる歯を早期に損傷する結果になることもあります。・・・・この装置の欠点のひとつでもあるのですが、支台歯にかかる圧の緩衝が不十分な為、過剰な側方圧や転覆力を受けやすいという点があるからです。
10年ほど前までは、かなりのブームとなりましたが 現在では一時期ほどの需要はないようです。


point-3マグネットデンチャー

アタッチメントとして、磁石を利用したものです。
従来のアタッチメントに比べ、支台となる歯への負担などの面では最も優れていると言えるかもしれません。

磁性金属(キーパーといいます)を歯根に埋め込み、磁石を義歯側に装着して 義歯の維持・安定を計るものです。コーヌスデンチャーに比して支台歯が過剰な側方圧を受けることもなく、最近ではかなり磁性の強いものも作られていて 応用範囲も広くなっています。比較的多数歯の欠損に(2~3歯、歯根だけでも残っていれば総義歯にも)応用できます。 いまやアタッチメント義歯の代表といえるかもしれません。 次にあげる'ノンクラスプデンチャー'とともに、審美義歯の双璧といえるかもしれません。


point-4特殊樹脂による義歯

 いわゆるノンクラスプデンチャーといわれるもので 日本では、認可の問題もあり技工については海外への発注というかたちをとっているようですが、アメリカでは50年以上前に商品化されているようです。
義歯に金具等を一切使わず弾性のある特殊な樹脂で作ります。軽量で、金具を使わないので審美性にも優れています。

比較的少数歯欠損の症例向きで、総入れ歯や残存歯が数本しかない症例には不向きです。
この義歯も、当然のことですが 設計しだいでは残存歯の寿命を短くすることもあるので、残存歯、歯槽骨、粘膜の状態、上下の咬み合わせの状態等のあらゆる要素を考えての設計が重要になります。


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